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オルタナ71号(2022年12月28日発売)

¥990 税込

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※発売日は12月28日です。年末年始休暇のため、発送は1月5日からとなり、発送通知から到着まで1週間ほどかかりますのでご了承ください。

オルタナ71号 ★ 目次

オルタナ71号(2022年12月28日発売)

●第一特集:サステナビリティ2023メガトレンド
2023年のサステナビリティ領域は、これまでにない大きな変化が起きるだろう。2月に開戦1年を迎えるウクライナ戦争は、各国のエネルギー・食料調達に大きな打撃を与えた。脱炭素に向けて、「あるべき姿」と現実のギャップは開きつつある。世界的な物価高騰は、貧困・低所得者層の生活を直撃した。ジェンダー問題にも目を離せない。2023年のメガトレンドを追った。

・[誰がSDGsを殺すのか] 最大の脅威は価値の糊塗(こと)
SDGsの認知度が高まる一方で、米シンクタンクがSDGs達成は2092年になるとの予測を発表した。「SDGsがファッションになりつつある」と警鐘を鳴らし、「バリュー(価値)」を評価するモデルを構築した同志社大学大学院ビジネス研究科の須貝フィリップ教授、井上福子教授に寄稿してもらった。

・[GX(グリーン・トランスフォーメーション)] 炭素税・排出量取引、国際潮流に遅れる
政府は炭素の価格付け制度「カーボンプライシング」(CP)をGXの中核に位置付けるが、導入には二の足を踏む。足元のエネルギー危機に翻弄され、「未来のあるべき姿」を描き切れていない。「30年46%減」の国際公約も迫る。脱炭素とエネルギーの安定供給の同時実現には、高度な政治判断が必要だ。

・[GHG/スコープ3] 一次データの推奨、2つの省が足並み
環境省と経済産業省はこのほど、企業活動における温室効果ガス(GHG)排出量「スコープ3」の算定において「一次データ活用」の推奨で足並みを揃えた。企業のGHG排出削減努力を反映させることに主眼を置く。企業など民間側もおおむね追随する見通しだが、業界や企業の独自事情を訴える声もある。

・野心的な目標が最高の企業文化に
ポール・ポールマン(元ユニリーバCEO/国連グローバル・コンパクト副議長) 
ユニリーバのサステナ経営を10年にわたってけん引したポール・ポールマン元CEOが書面インタビューに応じた。サステナ経営こそ長期的に利益を上げる唯一の方法だと言い切り、「野心的目標が最高の企業文化をつくる」と強調した。

・[ダイバーシティ] DEIのE(エクイティ)とは何か
人材施策として「ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂)」に加え、「エクイティ」を掲げる企業が増えてきた。日本語で「公平性」と訳される言葉だが、どういう意味を持つのか。「イクオリティ(平等)」とは何が違うのか。

・[LGBTQ施策] 企業の対応で温度差が顕著に
LGBTQ当事者に対する取り組みで、企業間の格差が鮮明になってきた。同性パートナーも「結婚」と認めて、祝い金や家族手当を出す企業がある一方で、ジェンダー意識が薄い企業も多い。企業の人材獲得や社会からの評価において、LGBTQ課題がリスクにも機会にもなり得る時代になった。

●トップインタビュー
・DEIの統合が企業成長のカギに
ロレーナ・デッラジョヴァンナ(日立製作所 チーフ・サステナビリティ・オフィサー)
日立製作所のダイバーシティ推進を担うイタリア出身のロレーナ・デッラジョヴァンナ常務。2020年4月に担当役員に就任し、従来のD&I(多様性と包摂)に公正性を意味する「E」を加えた「DEI」と、成長戦略との統合を進める。その真意を聞いた。

・国内最速150kW、充電器を全国へ
マティアス・シェーパース(アウディ ジャパン 代表取締役)
アウディが2026年以降に投入する新型車は、すべてBEV(バッテリー式電気自動車)となる。日本においても24年までに15車種を投入する。日本法人のマティアス・シェーパース社長は、これまでのEV充電器の3倍の充電速度となる150kWの充電器を各地に展開すると表明した。

●第二特集:[気候変動] IPCC報告書、「1.5℃」の未来予測
脱炭素の議論で必ず耳にするのがIPCC報告書だ。パリ協定「1.5℃目標」などの国際的合意は、この報告書が元になるケースが多い。最新版の第6次評価報告書「第1作業部会報告書」は、気候変動が進むと何が起きるかを、最新の科学的知見に基づいてシミュレーションしている。(オルタナ客員論説委員・財部明郎)

●第三特集:[デンマーク]「牛が踊る」牧場、飼料も有機で
デンマークは、世界で最も有機食品が流通するオーガニック先進国だ。日本の目標より20年以上早い「2030年までに有機農業比率および市場シェア30%」を目指す。有機農業推進の背景には、環境配慮を含めた「食の安全」と、動物福祉の観点があった。

from editor in chief
3 alternative eyes  森 摂 あと「7年半」しかない

4 social design gallery 絶滅危機にあるアジアの霊長類

9 art 高橋さとみの切り絵ワールド─今の時間

social business around the world
 11 [ナイジェリア] 電子ごみでつくるソーラーランタン
 13 [日本] 袴(はかま)風「巻きスカート」、車椅子男性にも

30 サステナブル★セレクション2022
オルタナとCSR経営者フォーラムは2022年9月17日、サステナブルな製品/サービス/ブランドを推奨する「サステナブル★セレクション」2022の三つ星選考会を開いた。その結果、三つ星として5件が選んだ。

columns
45 オルタナティブの風 田坂 広志 「予測・制御不能社会」の出現
47 エゴからエコへ 田口 ランディ 「マイナンバーカードってどうよ?」

finance
48 ESG情報開示最前線 ESG情報開示研究会
49 真のサステナビリティ投資とは 澤上 篤人 代理人運用が社会を滅ぼす

mobility
50 モビリティトピックス 島下 泰久
51 モビリティの未来 清水 和夫 新型プリウスをどうみるか

agriculture
52 農業トピックス オルタナ編集部
53 日本農業 「常識」と「非常識」の間 徳江 倫明 有機農業、過去と未来の50年

forestry
54 林業トピックス オルタナ編集部
55 「森を守れ」が森を殺す 田中 淳夫 生物多様性なくして経済なし

fishery
56 漁業トピックス オルタナ編集部
57 人と魚の明日のために 井田 徹治 養殖業への過剰な期待

fair trade
58 フェアトレードトピックス 潮崎 真惟子
59 フェアトレードシフト 潮崎 真惟子 脱炭素だけで気候変動は止まらない

fundraising
60 ファンドレイジングトピックス 宮下 真美
61 社会イノベーションとお金の新しい関係 鵜尾 雅隆 「家族」という機能を社会化する

circular economy
62 廃棄物・静脈物流トピックス エコスタッフ・ジャパン
63 論考・サーキュラーエコノミー 細田 衛士 資源高は循環経済のチャンス

65 欧州CSR最前線 下田屋 毅 飲食業界のサステナ表彰

66 CSRトピックス CSR48

68 SBL(サステナブル・ビジネス・リーグ)とは

69 バックナンバー

70 flash fiction 「こころざし」の譜 希代 準郎 海底都市に住む日

72 次号予告&編集後記

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